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背景

博物館の活動評価は,画一的なものになってしまっていないか。私たちは,博物館ミッションや地域のステークホルダーとの関係性,収益なども含めた新たな在り方を反映した博物館の活動評価法が必要ではないかと考えました。

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背景: 研究

博物館は教育,学術,文化の発展への寄与に加え,生涯学習や地域づくりの拠点としての様々な役割を求められるようになってきています。

しかしながら,博物館の活動評価は,行政(教育委員会)による公の施設全般を対象とした指定管理者の募集要項や選定基準に左右されやすいことや,学校教育を強く意識することで,各館の特性を反映しきれず画一的なものになってしまうといった懸念があります。館の特性を踏まえた評価指標を作成するためには,館独自のミッションおよび,地域におけるステークホルダーとの関係性を踏まえ,その期待に応えることを意識する必要があると考えました。

 一方で,近年,博物館運営に関する行政予算は縮小傾向にあり,文化財事業は高い公共性を有するものの,収益化は困難な状況にある。観光資源として博物館が活用されることへの期待が高まる中,従来までの価値提供と収益の在り方を脱した新たな在り方を模索する必要が出てきています。


こうした背景から,博物館は,従来までの設置者-運営者-来館者間の関係性のみならず,多様なステークホルダーとの関係性をどのように構築し,新たな価値を提供していくか,どのような新たな収益化の可能性があるかを考えた上で,活動評価を行なっていく必要があるのではないかと考えました。

博物館活動の価値提供の再考を促す評価項目を作成するための手法を構築すべく,博物館活動の中でも特に,来館者との直接的なインタラクションが最も多く,博物館担当職員以外でも実施することができるために関係者を幅広く考えることができるという特徴を持つ,体験学習・ワークショップを取り上げ,その企画運営のあり方に焦点を当てた評価項目作成方法を開発することを目指しました。

背景: ようこそ
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